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既に書籍としての貸し出しではなく、マイクロフィッシュでの閲覧だったかな。
虫干しついでに資料を整理してて、出てきたやつ。
一冊ではあるものの、30ページに満たない小冊子です。
安藤太郎が、日本禁酒会(現日本禁酒同盟)の初代会長になったのは有名な話で
青山霊園の安藤太郎墓所には「日本禁酒爺」の碑などがあると聞いたのですが・・・
三度ほど安藤太郎墓所探したのですが見つかりませんどういうこと。・゚・(*ノД`*)・゚・。
もちろん、事務所で問い合わせて場所もうかがったのに・・・
その場所付近でも一切見当たらないのですが。(´・ω・`)
誰か見つけた方は是非ぱんだにご一報を(´・ω・`)
なお、安藤太郎は禁酒の父でありながら、若い頃はうっかり酒乱な方だったそうです。
この安藤の著述内容であるけれど、酒精(アルコール)は百害あって一利なしといった感じ。
酒精とは
(1)フード(固形物・流動物で体のエネルギーになるもの)ではなく、無益であること
(2)酒で体を温めるというが、血流の流れでそう感じるものであってむしろ体を冷やすこと
(3)気付けに酒を飲むというが、その実集中力や体力などが逆に作用するものであること
などをあげて、益がまったくないとしたという章。
そして胃にかかる負担を、胃の図解(健康な胃~酒のみの胃~胃癌など)を挙げて説明した章
以上二章から成り立っていますが、まあ割りと突っ込みどころも満載というか。
ただ、
「抑も、食料の人身に於けるは、恰も石炭の蒸気機関車に於けるが如しとは、(略)
即ち食料が人身より入りて次第に酸化し温度を高め全身の行動力を起こすと同一である。
(略)血中の酸素と相合して酸化消失するので(略)」
などという文章見ると、生体のエネルギー保存の法則とか思い出します。
この時代にはもう、ATPとかの存在が確認されていた上、安藤が知っていることに吃驚。
この後の記述には、胃の説明などで「唾液はアルカリ性であり、食物を砂糖に変ず」とか、
「噴門」「幽門」という単語が出てきたりするところを見ると、「医者でも学者でもない」と記しているものの、それなりに興味を持って、医学書などを調べたのかな、と。
よく考えてみれば、安藤太郎は医者の息子なので、医学に興味が人並み以上に興味があったのかも?
冊子の最後
「(胃を痛めてまで酒をのむとは)ナント人間と申者は、妙な生き物では有りませんか。しかし、かように奇麗な事を申します私も、先達て迄その妙な一人で有ったものですから、この図(胃癌などの図)を見ても何やら、胃袋がチクチクする様に思われ升。」
そら、朝から晩まで飲んでる生活してたってんだから自業自得です(´・ω・`)
その酒乱時代の話を姪っこが書き残してます。
それは次回。