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ぱんださんの愚痴と感情はけ口日記です。波がある性格の元SEです。アロマ好き。 歴史好きですが歴女とか言われるのはしっくり来ない10年選手です。
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荒井顕道とは、榎本脱走軍で海軍奉行を務めた荒井郁之助の父であり、幕府海軍総裁であった矢田堀鴻の実兄。
彼が編纂した「牧民金鑑」は、当時の世相などを詳らかにする資料で、顕道(通称清兵衛)が著した江戸時代の社会経済史の根本史料。
・・・だそうです。(←


自分は社会経済などの分野はあまり詳しくないですし、読んでもない。
ただ、「牧民金鑑」に付録として掲載されている「荒井顕道略伝」は面白くて読みました。



荒井郁之助の父清兵衛の、出自・累進の過程や、蘭学と蘭学者との交わりなどかなり細かく述べられていて面白い。
たとえば荒井郁之助は、安藤文澤の娘の富を貰っているが、「幕府の制、直に之を娶る能はざるを以て、松本良甫養女と成して縁組願を済せり」だそうで。
荒井家は直参・安藤家が陪臣であり、身分が違うので一度松本順の父に養女としてもらい・・・、という事なのだろうけれども、その裏には割りといろいろな事情もまとわりついている、というような事も細かく史料を挙げて示していました。
詳細は・・・書くの面倒なので、興味持った人は読んでください(←)
簡単に言うと、別に直参の人が陪臣の子を娶るのは問題なかったそうですよ。
でも、松本家がいろいろ過去にゴタゴタあったこととかを加味して、友人でもあったらしい松本さんちに一度養女にしてもらって、そこからお嫁さんを貰ったという形をとったそうです。

こうした嫡子郁之助関連のみならず、松本家、荒井清兵衛の周りの成瀬家(清兵衛弟)、矢田堀家(清兵衛弟)、坪井家(清兵衛妹嫁ぎ先)や中村家(清兵衛妻の家)について、また清兵衛が就いた職業に関する事、あるいは清兵衛の代官時代に関することまで書かれています。


なお、これを編じた瀧川博士は、荒井陸男(荒井郁之助六男・画家)に、清兵衛・郁之助に関して書いてはくれないかとの打診があったがこれを断ったとのこと。



書けよ。



これだけ細かく調べている人は他にいないだろうに、もったいない。
瀧川博士は、同書で「荒井氏に関しては楠善雄氏が後で本出すし・・・」的な事言ってますが、出してないし。
楠氏も、荒井郁之助に関する著がどっかにあるらしいですが、天文の方?らしい?
わからない。
あれば見てみたいです。


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